前回に引き続きまして。
第三者の意見を利用することに関して、追加で具体的な活用方法と、交渉を優位に進めるための「書類の出し方」を整理しました。
1. リフォーム業者の「高めの見積書」を活用する
ただ「ボロいから安くして」と言うのではなく、具体的な見積書を提示します。
- 戦略的な見積もり: 懇意にしている、あるいはインターネット等で探したリフォーム業者に現地を見てもらい、「将来的に必要になる修繕」をすべて盛り込んだフルスペックの見積書を作成してもらいます。
- 伝え方: 「物件は気に入っていますが、業者の診断によると屋上防水と外壁で800万円必要との回答が出ました。私の予算ではこの修繕費を捻出すると購入が難しいため、見積額の半分だけでも価格に反映いただけませんか?」
- 効果: 売り手は「そんなにかかるのか…」というショックを受け、価格を下げる心理的ハードルが下がります。
2. 金融機関の「融資評価額(積算評価)」を盾にする
これは公庫や銀行との事前相談を済ませているあなただからこそ使える、非常に強力なカードです。
- 戦略的な伝え方: 「公庫(または銀行)の事前審査に出したところ、物件の担保評価(積算評価)が販売価格を大きく下回る〇〇万円という回答でした。このままでは融資承認が下りず、購入を断念せざるを得ません。評価額のラインまで調整いただければ、即決できます。」
- 効果: 売り手は「銀行がそう言うなら、他の人に売る時も同じ問題が起きる(価格を下げないと誰にも売れない)」と悟ります。これが「価格の妥当性」を崩す決定打になります。
3. 「買付証明書」に証拠資料を添付する
口頭で伝えるだけでなく、正式な購入申し込み(買付証明書)を出す際に、これらのコピーを添えるのがテクニックです。
- 買付証明書: 「〇〇万円で買いたい」という意思表示
- リフォーム見積書: 「これだけの修繕リスクを背負う覚悟がある」という証明
- 融資内諾書(または相談記録): 「資金調達の準備はできているが、価格がネックである」という根拠
