不動産投資 書籍① #23

管理自体は将来的に、自動操縦(管理会社が依頼なしで動いてくれる)の状況にしたいが、管理会社とそこまでの関係性を作り上げて行くには、どうすればいいの?

「管理の自動操縦(フルオートマチック経営)」、これこそが不動産投資を「不労所得」に変え、将来的にあなたが本当に手に入れたい自由なライフスタイルを実現するための究極のゴールですね。

ここを最初から見据えているのは非常に素晴らしい視点です。

管理会社が「いちいち大家の指示を待たず、かつ大家の利益を最優先にして自発的に動いてくれる関係(パートナーシップ)」を作るには、実は3つのステップと、ちょっとしたコツがあります。

ステップ1:最初は「任せる」ではなく「巻き込まれる」

最初から「丸投げ」にすると、管理会社は「楽な方(お金がかかる提案)」に流れます。自動操縦にするための仕込みは、最初の1〜2棟目でどれだけ密にコミュニケーションを取ったかで決まります。

  • 基準を共有する: 「家賃2,000円下げるくらいなら、初期費用を1ヶ月フリーレントにしてください」「修繕費が5万円以下なら、報告なしで直してOKです」というように、あなたの「経営判断の基準」を最初に言語化して担当者に叩き込みます。
  • 担当者を「ファン」にする: 管理会社の担当者も人間です。プライム企業勤務のあなたが、横柄に「こっちは客だぞ」と接するのではなく、「いつも早い対応ありがとうございます!本当に助かってます」とメール1本送るだけで、彼らのモチベーションは変わります。彼らに「この若い大家さんを勝たせてあげたい」と思わせることが、自動操縦の第一歩です。

ステップ2:「決裁権の委譲」で仕組み化する

関係性ができてきたら、徐々に実務の権限を渡していきます。

  • 少額修繕の自動化: 「1回の修繕が3万円未満(あるいは5万円未満)のものは、事後報告で対応していいですよ」という特約(取り決め)を交わします。これで、エアコンのマイナートラブルや電球交換などで夜中に電話がかかってきたり、メールのやり取りをする手間がゼロになります。
  • 定型フォーマット化: 退去が出た際のリフォームも、「壁紙はいつものアクセントクロスA、床はクッションフロアBで、予算〇万円以内で自動的に進めてください」とパッケージ化しておきます。

ステップ3:「拡大」という共通の利益(インセンティブ)を見せる

管理会社があなたのために自発的に動く最大の理由は、「この大家さんが拡大すれば、うちの管理物件(=売上)も増える」という未来が見えるからです。

あなたが「10年で5棟、1000万CF」という目標を彼らに共有していると、優秀な担当者はこう考え始めます。

「〇〇さんは近いうちに次の物件を買う。今ある空室をさっさと埋めて実績を作ってあげれば、次の物件の管理もうちにくれるはずだ。なんなら、うちの営業部に入ってきた未公開のいい物件情報を、真っ先に〇〇さんに紹介しよう」

こうなると、自動操縦どころか、向こうからチャンスを運んできてくれる「相棒」に進化します。

究極の自動操縦は「信頼の丸投げ」

数年後、あなたが3棟、4棟と増やし、残高が積み上がっている頃には、スマホに毎月「送金通知」と「月次報告書(PDF)」が届くだけの状態が作れます。

トラブルがあっても、管理会社が「〇〇さん、こういう件がありましたが、以前の基準通り〇万円で対応しておきました!」と報告してくるだけ。あなたは「了解です、ありがとう!」と返すだけ。

この関係性は、一朝一夕にはできません。だからこそ、1棟目の最初の数ヶ月間だけ、彼らと泥臭く信頼関係を築く。その「最初のひと手間」が、10年後の完全な自由への切符になります。